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お祭り① 金券か現金かについて

少し、季節ネタでお祭りの話を書こうと思います。
筆者は工場総務時代に工場の納涼祭を担当していました。
企画・運営のほぼ全てを行いましたので、相場や投資に関してよりも、投下した時間は長いかもしれません。
前提として、筆者に与えられた情報は極端に言うと以下のとおり。
「何月何日の金曜日の定時後から20時くらいまで、工場の駐車場と体育館で実施する。各部署に運営委員を選出させる。予算は100万円。従業員・家族・周辺住民を対象とする。」
ということで中高大と学祭もろくに担当しなかった筆者が突然祭りの幹事となり、3回ほど納涼祭を実施することになります。

1回目はとにかくやるだけ。
2回目は1回目の不具合箇所を修正するのといくつかの実験。
3回目に自分の色を出し始める。
というのは祭りに限らずいろんな仕事も同様だと思います。
この3回やった経験を備忘をかねて少し掲載しておこうと思います。

大体1000人規模の祭りに育ったのですが、祭りにはまずコンセプトが必要です。
大きな点は従業員の内輪で盛り上がるものか、もう少し広く地域住民も入りやすく作るか。
前者ならば屋台の売り手は従業員、ステージの催しも部署対抗モノや従業員バンドなんかが考えられます。
よくそんな企業のお祭り見ますよね?
どちらかというと従業員同士のビアホールの様相を呈します。

ただ、工場が近隣に騒音や振動を出していたこと、10年以上前に行っていた祭りでは地域の方も広く参加させていたらしい、ということから後者のもう少しパブリックを対象とする祭りを志します。
後者の場合は、一般の方が来場しても楽しめるだけのエンターテイメント性が必要です。
従業員の店員がベロベロに酔っ払って、部署の人にだけ露骨なおまけをするような店舗を作るわけにはいきません。
また、そもそも少ない人数(筆者の工場は500名程度で3交替制である工場は祭り中も操業)となると、店員に割ける人員は限られます。
三交替ということは、常昼の従業員はほんのわずかしかいません。
しかし、近隣住民の大人も子供も3時間飽きない、そんな楽しさを与えなければなりません。
そこで、外部の店舗を入れて店の数を増やして賑やかにする必要があります。
また、ステージの出演も近隣住民の方々にも出てもらうことを考えます。
これだけで格段とハードルが上がることがご想像つくかと思います。
小さなお祭りにテキ屋さんがいるでしょうか?
テキ屋さんの入っているお祭りの規模は内輪の祭りとは異なります。
そこで、店舗人員に割ける人数がいないことを解決するために外部の業者が入ることになります。

そこで今度はまず考えることになるのは金券制か、現金制か、という問題に行き当たります。
まずはここを明確に区別することが運営の第一歩となります。
金券は準備するのは手間がかかるので早めに動く必要があります。

まずは金券制の意味を考えて見ます。
よく企業の小さなお祭りでは、金券制度のものが見られると思います。
金券にも二種類あり、「100円券」のような額面券によるものと、「焼きそば券」のような個別のものが記載された金券があります。

「100円券」のメリットは、お客さんの使い勝手のよさがあります。
入り口で換金してもらえばあとは自由に金券を使えます。
また、換金も楽にできますし、配布する運営側も楽です。
デメリットは、商品価格が「100円」単位など発行金券単位に限定されてしまうことです。
筆者も「100円券」制度を二回使いましたが、最も苦慮するのは生ビールの価格です。
500mlの生ビールを200円で出すか、300円で出すかは看板商品なだけあり、かなり葛藤がありました。
うちの工場で使っていたビールは19リットルで12,800円。
この値段にはカップ代と店舗要員のビール会社社員の応援も含まれます。
500ミリリットルをフルに入れたとすると336円、450ミリリットルとしても304円となりますが、どうしても高いと言われ毎年苦労していました。
ちなみに、結局毎年原価50円の枝豆をつけて300円で販売していました。
このように値段の融通が利きづらくなります。
さらに、金券購入者がどのような購買行為をとるかわからないということは、たこ焼きが売切れてしまい、後からたこ焼きを買いたくて金券に交換した方が買えなくなり最も人気のない商品を買わなければいけなくなることになります。
また、外部業者への支払い精算の手間がかかります。
テキ屋さんと現金支払い担当は祭り終了後の暗闇で金券を数え、片付けで混乱する暗闇の中で数万円のやり取りをする必要が生じます。
また、金券を何枚作成したら足りるかも加減が難しいところです。

それでは「焼きそば券」のメリットはどうでしょうか。
まずは金本位制のように全て商品の裏づけがありますので、売り切れクレームの心配がありません。
精算にも威力を発揮し、外部業者に対して100円券で販売した場合には、終了後に現金と引き換える作業がありますが、これは現金の支払い担当と、テキ屋さんに祭り終了後の暗闇で多額の現金のやり取りが生じることがなくなります。
事前に「たこ焼き100個準備して」と頼んで「たこ焼き券」100枚印刷しておけば品切れの心配はありません。
また、先ほどのビールでも250円で販売することも容易で、100円券のデメリットを取り除く力があります。
デメリットは金券売り場の担当が忙しくなること、お客さんが欲しい都度当該金券を買いに行くことは混雑した祭りの会場では非常に億劫であり、利便性の減退と支出額全体が減ってしまう恐れがあります。
また、運営参加者や、ステージ参加者に謝礼で金券を渡す場合の管理も誰に何券を何枚渡すのか、という管理はやってみると大変に面倒でした。
それにステージ出演の謝礼用としても、子供がチームで出演するような場合、受け取る子供ごとに買いたいものは違うはずなのに、「焼きそば+落書きせんべい」のような一律のセットになってしまうのも大きなマイナス要因でした。

そして、金券制度に共通するメリットはなんでしょう。
もっとも大きな点は、盗難の心配がない点です。
屋台をやり慣れていない従業員店舗でも数万円の現金がタッパーなどに入れられることになります。
多少ネコババされるのはたいした問題ではありませんが、全額なくなるようなことがあると大変後味も悪いものです。
しかし金券には会場でしか紙幣価値がありませんので、問題ありません。
次にマネーサプライを実施できることです。
お祭りを盛り上げるのは、その場で沢山お金を使ってもらうことであり、世界のマーケットと何も変わりません。
そこで、ステージ出演者や、運営の方、来賓の方へ渡すものが会場で消費されるものであれば、彼らへの謝礼だけではなく、祭りそのものを盛り上げ、より魅力的なマーケットとする意味合いを持ちます。
これは外部業者に出店してもらい、販売単価を下げさせるためには大変重要なことです。
ちなみに、筆者の祭りではショバ代は取っていませんでした。
運営として、金券を持っていれば、来賓接待は非常に簡単に対応ができます。
日銀やFRBの機能を有するわけで、総売上約50万円のうち、謝礼・接待用の金券消費が約20万円を占める大きな顧客となっていました。
これがクオカードや図書カードを謝礼で配ってしまうと、その場での消費は確実に落ちてしまうと思います。

逆に金券制度のデメリットはなんでしょう。
もっとも面倒なのは準備です。
近くにコンビニもありますので、金券の偽造をされないように色上質紙を調達したり、大量印刷をし、カッティングと束ねる作業があります。
より、偽造対策に手を入れるなら捺印も一考です。
筆者は第2回目のときは約8000枚を作成し、大変な手間がかかりました。
また、会場入り口などに金券販売所を設けてさばかせるには、特に開場直後には大量の人員配置が必要となります。
対策として、従業員向けに金券の予約販売なども行いましたが、それでも当日は大変でした。

それでは現金制はどうでしょう。
金銭管理の問題があるものの、スムーズに消費行為が行われます。
ただ、お釣り用に大量に100円玉や1000円札を準備する必要もあります。
最近は一回の両替が一定額を超えると手数料がかかるため、経理担当に何度も信金に足を運ばせることになり、金券ほどではないですが、これまた意外と面倒くさいです。
店舗ごとに最初におつり用のお金を支給しない場合は、金券売り場ほど人員の必要はありませんが、両替所が少なからず必要になります。

筆者の運営手法は第3回目のときは基本の支払いは現金。(従業員店舗は途中で集金を行い両替所も設置)
謝礼用に「焼きそば券」などを渡す。(外部業者には枚数分を事前に支払済み)
ということで現金性の利便性とマネーサプライのいいとこ取りを狙いました。
結果は、概ねうまくいったものの、盛況過ぎてテキ屋さんが金券分を考えずに現金販売をしてしまい、謝礼で金券を受け取った方が引き換えられないトラブルが多発しました。
これは色んなマージンでとってあった景品などを渡し、解決しています。
また、事前に「この団体は子供が多いから縁日券を多くしよう。」とか「この団体は女性が多いからケーキ券をつけよう」などの配分や、業者への事前支払いが非常に面倒でした。

このように町内や企業のいろんなお祭りで金券が使われたり、市や商店街でのある程度大きなお祭りで現金で行うものがあったりと、色々なお祭りに参加されたことがあるかと思いますが、金券か現金かだけでも意外と苦労して作られています。
1000人という規模と外部業者を入れるというところで悩ましい選択を迫られていました。
ただ、1000人規模ならば、従業員店舗の現金管理を徹底させ、極力現金がいいと思います。
接待・来賓係にいくらかお金を持たせておくこと、謝礼は事前に焼きそばなどを仕入れて現物支給かクオカードもしくは自社製品を渡すような対応がいいのではないか、というのが結論です。

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Author:FFS
最初は投資のことを色々書こうと思って初めました。
しかしながら、そんなに書けるほどのことはありませんでした。
今は気が向いたときに思いつくままに書いています。
そしていつの間にかてんかんを発症してしまった。
そんな20代サラリーマンのブログです。

なお、本ブログは関係者への配慮等から掲載時期等は不規則にずらして掲載していますのでご承知おきください。

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